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月夜オンラインブックダウンロード - 内容紹介 鈴木育郎は1985年浜松生まれの写真家。高校を卒業後、アルバイトをしながらバンドや絵で自分自身の表現方法を模索していたが、21歳の時に手に取った荒木径惟の写真集をきっかけに独学で写真を撮り始める。居酒屋やカフェのアルバイトを転々とした後に鳶の仕事に行き着き、現在も鳶職で生計を立てながら写真家として活動している。『月夜』は2011年の東日本大震災前後に浜松・東京で撮影されたモノクロ作品集。二十代の鈴木は浜松から上京し、彼が小学生の時に男を作って家を出た母親と弟が住むアパートに転がり込んでいた。鈴木にとってこの頃は混沌とした時代であり、何故かわからないが今でも執着しているという。全部夢だったのではないかと思うほど、今となっては曖昧になってしまったが、写真に残っているから夢ではないと彼は思う。写っているのは家族、身近な人、街で声を掛けた人、食べ物、風景など鈴木の日常である。繊細でありながら図太く生き抜く逞しさも持っている一人の若者の、儚く生々しい写真が溢れている。岸政彦(社会学者)「この写真に出てくるひととは、おそらく一度も会わないだろう。つまり、会う前からもう私たちは別れていて、そして二度と会わない。一度も会ってないのに、二度と会わないなんて、とても不思議だと思う。」(あとがきより) 著者について 1985年静岡県浜松市生まれ2013年キヤノン「写真新世紀」グランプリ受賞2015年「解業」を赤々舎より刊行 商品の説明をすべて表示する