渡部昇一青春の読書オンラインブックダウンロード
渡部昇一青春の読書
本, 渡部昇一
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渡部昇一青春の読書オンラインブックダウンロード - 内容紹介知の力、書斎への誘い──。『捕物帖』から、古今東西の碩学の書まで。本と共にあった青春時代を生き生きと描く書物偏愛録。青春時代の秘蔵写真や、世界一の書斎の全貌をカラーで掲載!!出版社からのコメント本書は『WiLL』2011年7月号〜2014年1月号まで連載された「書物ある人生」をまとめ、加筆したものです。内容(「BOOK」データベースより)恩師の書斎に憧れた少年は世界一の書斎を手に入れた。渡部昇一知の原点。青春時代の秘蔵写真、世界一のプライベートライブラリーや世界的稀覯本をカラーで紹介!『捕物帖』から、古今東西の碩学の書まで。本と共にあった青春時代を生き生きと描く書物偏愛録。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)渡部/昇一 上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.phil.,Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Will誌に連載中から、毎号楽しみに読んでいた。店頭で新号が出ていると、「今回は、どんな本について書かれているのだろう?」と急いで立ち読みし、次いでレジへ持って行って、Will誌を購入していた。渡部氏は自分でも書いておられるが、遅進児であったという。確かにそうであろうが、これは生まれた環境・めぐり合わせによるもので、戦前は高等教育を受けていない親を持つ子がほとんどで、何ら珍しいことではなかったはずだ。しかし氏の凡百の人間と隔絶した才能は、とにかく根気よく、継続して、白蟻の化け物のような咀嚼力を以て本を消化し、血や肉として取り込んでゆく点にある。よくもまー、このように一つ一つのものを確実にマスターしていく力を保持しているものだと驚嘆させられる。氏の様な白蟻に取りつかれたら、木造建築であれば、法隆寺であろうが東本願寺であろうが、いかなる強固な建造物でも5年10年先には傾き始めて、30年あるいは50年先には崩壊させられてしまうであろう。石造りやコンクリート造りであっても、昇一白蟻に取りつかれたら、あぶないのではないかと思わせる。そしてこの人は、楽屋裏を正直に開示してくれる稀有の人である。インテリという者は、とかく恰好をつけたがる。大日本雄弁会講談社のキングや富士などの家庭向き大衆雑誌を、繰り返ししゃぶるほど読んだとは、あまり書くことはないはずだ。旧制中学入学当初、英単語のスペリングなどというものは、暗記すべきとはつゆ思ってはおらず、赤点をとったという、楽しいエピソードを聞かせてくれる。故山本夏彦氏が、渡部氏が戦後意識して無視されていた徳富蘇峰を再評価し、近世日本国民史は、歴史に残る名著・労作であり、「これがあれば、たいていの時代小説が、書くことができ、多くの著述家は、蘇峰の本をネタ本として利用しているのに、そのことを表に出そうとしない。」と述べたことを、激賞した文を書いたことを記憶している。その時山本は、「誠に、正直な人。」と褒めたのである。昔、高卒の超大物選手として巨人軍に入団した王貞治選手が、三年間鳴かず飛ばずであったが、四年目に荒川尭コーチが付いて、一本足打法を取り入れ、とたんに驚異的なペースでホームランを量産し始めた際、名伯楽の荒川との遭遇があったればこそと、言われたものであった。その伝でゆけば、渡部氏には、佐藤順太先生であろう。自分の経験からしても、「この先生の様になりたい。」と思う師匠に出会ったとき、私の様な凡人であっても、幾分か能力を引き出していただいたという思いがある。まして渡部氏においておや。また反面、王貞治や渡部昇一の持つ、超凡の才能が、荒川尭や佐藤順太という名伯楽を引き寄せたとも思われる。渡部氏は、よく私の様な一般人の気持ちを、ホッとさせてくれるようなことも書かれる。例:P511、「西洋哲学の本などは、石造りの図書館とか、空間的余裕のある洋間で読めば神経にこたえることが少ないが、狭い和室のランプの下で、不完全な辞書を頼りに毎日長時間取り組めば、神経が少しおかしくなる人が出ても不思議でないのだ。西洋哲学や文学自体にも、神経のおかしい天才が書いたものが少なくないのだから」とある。アハハと笑うことができ、肩の重しがスッと減った感じが起きてくるのだ。ありがたや。渡部氏は、丸谷才一氏や谷沢永一氏の様な、超早熟児とは全くことなる、持続力と消化力において稀有の人である。と、いろいろ書いたが、読書記録本としてこれほど面白いものは無い。この本を読んだ人には是非、故谷沢永一氏の雑書放蕩記と読み比べて楽しんでいただきたい。稀有の二人の読書人の書いたものから得られる物が多いことは、保障する。ついでに、渡部・谷沢両氏の対談本、読書有朋と読書連弾も読んでみられることを、お勧めする。この本は、読書好きにとっては、一気に読むことのできる、楽しい本です。
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